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35年前の約束 放射性物質放出せぬ

12.02
Tue
1973年水俣病裁判での画期的な判決を受け当時の科学技術庁長官・原子力委員l会委員長は、これから建設される核燃料再処理工場の環境への放射性物質排出はゼロにすると約束しました。

・これは「従来の許容量以下なら放出してもよい」という考えを捨てて「環境汚染をゼロにするよう全力を尽くす」との方針を打ち出したもので、今後各地に建設される民間ベースの再処理工場や、すでに運転中の原子力発電所など関連施設に及ぼす影響もおおきいとみられ、原子力の安全性に関する最大級の政策転換として注目される。 朝日新聞 1973年(昭和48年)3月31日



この約束は破られ、2009年2月から大量に放射性物質を出す六カ所再処理工場が本格稼働しようとしています。
73年の新聞記事は、夢の核燃料サイクルシステム構想の断片がまだ残っていた時代に、この科学技術庁長官の方針を大きく報じている。世界の公害の原点水俣病の作り出した大きな影響だと云えるだろう。以降、環境基準値が定まり行政チェックが始まるきっかけともなった。行政の公害課が環境課と名称を変更し、公害という言葉を使わないようにするキャンペーンが密やかに進行し始めたともいえる時代でもあったが。

今世界で核燃料サイクルシステムを国のエネルギー施策の一番に位置づける国はどこにもないどころか、稼働中を廃棄、建設を中止、計画を白紙にする国が相次ぎ、今多くの問題を抱えながらと言う状態で辛うじて稼動しているのはイギリス、フランスのみ。そこで作られるプルトニュームは市場価格が成立しない、つまり使いようのない売れ残りがストックされるのみの状態でしかない。


日経新聞記者の記事

プロの視点

以下抜粋。

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「国の意志を明示せよ」

 米国が再処理を放棄したのは経済性の点からではない。経済性より核不拡散防止の観点を重視したからだ。電力会社自らが直接処分を選択したわけではなくて、国家として直接処分を選んだだけである。その意味で、再処理を選ぶか、直接処分を選ぶかは国家としての意志でしかない。

 核燃料再処理をめぐる原子力委員会の議論は終盤に入っている。経済性の試算結果をもとに委員会は再処理路線維持で幕引きを図ろうともしている。しかし、再処理路線を継続するなら「政策変更コスト」という奇妙な費用を前提にせずに、明確な理由を明らかにする必要がある。それはとりもなおさず、将来をにらんだ国家としての意志の明示であるだろう。国内的にも対外的にも筋の通った説明ができないと、再処理路線の継続はいくどとなく正当性を問われることになる。

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「六ヶ所村ラプソディ」を見てきました。
過疎の村、豊かな自然、貴重な資源。
体を張って、海への排出口建設を止める老漁師たち。
そうやって出来た再処理工場に働く人たち。
もう汚染されているかも知れないと消費者に告げる、農業を営む女性。
「あの時もっと日本中の人たちが手を貸してくれていたら」と振り返る漁師の妻。


なんでいっつもいっつもこういう場所で、こういう人たちを踏みにじるようなことが起こっているのか。なんでそれをいつも知らぬ顔ですごせているのか。


呆れ果てるレベルの国のエネルギー施策として、
電力会社の寄せ集め「電気事業連合会」の、このすべて破綻しているシステム技術は、私たちの税金と電気料金が巨額に投資されている。


今年本格稼働を予定していた六カ所再処理工場はガラス固化体行程という肝心かなめの行程の技術が確立すらしていなかった事が判明。炉の中を棒でかき回さなければならなくなったが、その棒を挿入する窓が開かないというどうしようもない事態で膠着している。
ものがものだけに、深刻な状況のまま年を越すことになった。

再処理されたプルとニュームを使う高速増殖炉計画、プルサーマル計画とも未だ実現できる見通しどころか、試運転中の事故さえ起こしいつ出来るかわからない状態。



これだけ経済を優先する社会がなぜこのばかげた経済破綻を突出させたままでいるのか?
わからん。
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